Tokyo Tech Ookayama House|CC

PhotoⒸKenta Hasegawa

 

東京工業大学大岡山ハウス

川島範久が東京工業大学(安田幸一研究室)でデザイン監修者として携わったプロジェクト 。

東京工業大学大岡山キャンパスの一角に建っていた職員宿舎を国際学生寮へリノベーションした。元々4戸のメゾネットタイプであった職員宿舎の2戸を1つにまとめ、4人の学生のためのシェアハウスを計2戸つくった。それぞれの学生がコンパクトな個室を持ちながら、吹抜けたリビング・ダイニング・キッチンおよびシャワー・トイレ・洗面室をシェアするプランとし、日々の生活を通じて学生同士が交流できる空間とした。

既存の職員宿舎は耐震診断の結果、強度不足と判明したため、既存のコンクリートブロック造の壁面に部分的にコンクリート壁を新設し、耐震補強を行った。かつて床を支えていたハンチに新たな鉄骨床部材をかけるなどして、既存躯体を活かした改修としている。さらに、壁は内断熱・屋根は外断熱とする断熱補強を施した。モルタル面が耐震補強のための新規コンクリートであり、天井やハンチは既存のコンクリートをそのまま見せている。断熱材を吹いている部分までを石膏ボードで白く仕上げ、残りの部分は新設したコンクリート壁を表しにしている。

既存の空間スケールや窓の配置、古い既存躯体と新設構造躯体、断熱補強をすることになり仕上げた面と断熱補強がなく躯体表しとした面、といったバラバラな存在を、自然に共存させるような空間とした。

 

PhotoⒸKenta Hasegawa

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PUBLICATION:
新建築2018年2月号

基本データ ————————————————————————————————————————
場所:東京都目黒区
竣工:2016. 03
デザイン監修: 東京工業大学安田幸一研究室(安田幸一, 川島範久, 伊藤大生, 早坂駿)

主要用途:学生寮
延床面積:141.47 ㎡
規模:地上2階
構造:補強コンクリートブロック造
最高高さ:5,570 mm

設備システム————————————————————————————————————————
空調 暖房方式 / エアコン
冷房方式 / エアコン
換気方式 / 壁付け式第三種換気
給湯 給湯方式 / 潜熱回収型ガス給湯(エコジョーズ)

外皮性能・エネルギー————————————————————————————————————–
外皮平均熱貫流率(UA値):0.85 W/㎡K(1住戸あたり)
冷房期の平均日射熱取得率(η A値):2.7 %(1住戸あたり)
設計1次エネルギー消費量:67.7 GJ(1住戸あたり)